学校法人 勝愛学園 幼保連携型認定こども園【勝愛幼稚園】

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柳沢運動プログラム

柳沢運動プログラム

柳沢運動プログラム

やる気と脳機能を高める柳沢運動プログラム

2017年10月6日

子どもが体を動かすことは健全な心身の発達に重要です。私は、40年前から一貫して「すべての子ども達を運動好きにしたい」という思いでプログラム作成に携わり、その為に幼児教育現場で直接子ども達に運動遊びを教えてきました。「すべての子どもが運動好きになる為には・・・?」を考えた時、「何故、運動嫌いになるのか!」の調査も行い、運動嫌いになる要因は誰が観てもできるか、できないか、に分かれる種目において決まることです。その時期は6歳頃(就学前)であることが大半でした。同じ運動でも、かけっこ・ボール遊びは、速いか・遅いか・上手いか・下手か、の違いで運動動作はできますが、逆上がり・跳び箱・マット・縄跳びは、誰が観てもできたか・できないか、ハッキリ分かります。特に、子どもは人前でこれらの運動ができなかったとき、心にダメージを受け負の感情を抱いてしまい、それがきっかけで積極的に自ら動こうとする意欲が阻害されてしまうことが分かりました。そこでこれらの種目が「できた」、という達成感・満足感を子どもに繰返し経験してもらうことで運動好きになると考えました。これが「柳沢運動プログラム」です。内容は、逆上がり・跳び箱・マット・縄跳びを達成するために必要な、支持力・跳躍力・懸垂力の三つの基礎運動を、動物の動きに合わせて模倣するもので、楽しく行うことにより6歳頃までに4種目を達成するものです。また、保育園児を対象に行った運動と脳活動の関連について行った調査では、運動後に課題成績が向上する、前頭前野背外側部において血流が亢進することが確認されました。特に集団で行うサーキット運動でのみ、この結果が得られましたが、一人でグラウンドを走る運動では同様の結果が得られませんでした。日常生活において楽しい活動には自発性が伴うことが多いです。この自発性は「遊び」の中で頻出して遊びに発展します。心と体を育てるために発達年齢に合った運動遊びが必要な時代かもしれません。幼児期にしっかりと基礎力をつけること、それが競技スポーツにも繋がっていくと考えられます。更に、定型発達の子だけでなく、配慮が必要な子どもに療育効果も期待されています。

柳澤 秋孝

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