八重の桜 15
2013年10月29日
10月に入ってから、山本家と同志社を縦糸と横糸になぞらえて、会津そして日本の動きを中心にドラマを構成しています。
東日本大震災で大きな被害を受けた福島を、明治維新前後の福島に置き換え、その中でしたたかに生きる会津の女性を描くことによって、復興へのエールを送っているように思います。
同志社に関する記録は正確なものが残っていますので、史実に基づいた表現に変ってきました。元、神学部教授の本井康博先生の時代考証によるところが大きいのではないでしょうか。
10月13日の放送の中に、今治の場面がでてきました。伊勢(横井)時雄が砂浜で布教活動をしている場面です。旧今治教会は、内港整備前の海辺にありました。当時の今治の様子をよく調べて、ドラマの細部までチェックしていることに感心しました。
横井時雄とみねが心血をそそいで建設した今治教会は、残念ながら戦災で焼失してしまいました。現在、その跡(内港の北端、道路西側)に今治教会跡の石碑が立っています。また、横井時雄のもとを度々訪れ、今治の町をとても気に入っていた徳富蘆花の碑が、大島行きフェリー乗り場横にあります。碑の設計は、丹下健三、碑文は、村上三島によるものです。
(今治教会跡の石碑) (徳富蘆花の碑)