読みきかせだより(年中・年長) 69
2017年11月8日
(11/1、2活動記録より)
11月にはいり、ようやく秋らしいお天気が続きました。読書の秋とも言うとおり、じっくりとおはなしと向き合うにはもってこいの季節、今週は、時代を超えて語り継がれる世界のおはなしに触れるプログラムとしました。
ラトビア民話「ひつじかいとうさぎ」。登場人物が増えるにつれて話が広がり、後半は一気に逆もどり、時計の針が猛スピードでぐるぐると逆回転していくような、あのイメージです。リズミカルな訳と迫力ある絵は、とてもアーティスティックで、こどもたちにはどうかなとも思っていましたが、魅力的だったようでした。
年中さんには「三びきのくま」を。これこそよく知られたおはなしですし、飽きずにみられるかどうか少々危惧していましたが、水をうったように静かになり、おはなしの行方を見守るみんなのドキドキが伝わってきました。紙芝居「おおかみと七ひきのこやぎ」も同様で昔話のパワーをつくづく感じました。今回の紙芝居では、最後におおかみが川に落ちるのですが、「井戸に落ちるんよ」と主張した子が何人かいました。「昔話はたくさんの人が伝えているから、絵本によって紙芝居によって、少しずつ違いがあるんだね。」と、みんなで話しました。
読みきかせ教室 年中・年長担当
二宮美奈 大野裕香