読みきかせだより(年中・年長)一年のまとめ
2024年3月13日
風はまだまだ冷たいものの、日当たり抜群のお部屋で、光の春を存分に感じながら行う令和5年度最終回。私のそばからなかなか離れようとしない人、いつもは後ろにいるのに前列に陣取っている人、そっとお手紙を渡してくれる人、みんなそれぞれに何かを感じているようです。
今年度もたくさんのおはなしを楽しんできましたが、その中でも特にみんなの心が動いていたなぁと思う作品を、今回はテンポよく届けていきました。五味太郎さんの絵本「きをつけて」は①②③を3冊続けて。何度も出てくる「きをつけて!」という言葉を、子どもたちは自然に一緒に唱えはじめ、③を読む頃には、すっかり完成された朗らかな群読がお部屋に響きました。声を出したり、表情を確かめ合ったり、触れあったり・・・当たり前だったコミュニケーションが戻ってきた今年度。そのことがもたらす安心感、多幸感を、私もひしひしと感じました。子どもたちへのプラスの影響もやはり大きかったと思います。
就学を前に成長著しい年長さん。育まれてきた想像力は、お友だちをはじめとした周りの人たちとの関係づくりにもいかされてきたように思います。思いやりのある素敵な小学生になってくれるでしょう。応援しています!
年中さんは、読みきかせ大好き!ということを言葉や態度でたくさん伝えてくれます。年長でもみんなが大好きな空間であり続けるよう頑張ります。引き続きよろしくお願いします。
今年度も本当にありがとうございました。あたたかいご協力に心から感謝いたします。
読みきかせ教室 年中・年長担当 二宮美奈