読みきかせだより(年中・年長) 9
2022年10月27日
(10/19、20、21活動記録より)
秋らしい空と風が心地いい一週間でした。お部屋には作品展に向けての子どもたちの力作が少しずつ形になっていて、芸術の秋を感じます。
絵本「きのみのぼうけん」は、月刊誌「こどものとも」の新刊です。どんぐりの子どもたちの冒険の旅が、写真とコラボする手法で綴られています。どんぐりたちは、畑に、雨の森にとどんどん進み、時にあやしい怪獣や鳥に遭遇したりします。「これ全部木の実でかいてあるん?」と気づいた子もいました。その通りで、1ページ1ページが、美しく斬新で力強い、木の実による現代アートです。目や口がついていなくてもじゅうぶんに表情を感じられるのも不思議です。どんぐり、まつぼっくり、もみじ・・・これから、園庭でも、公園でも、出会う機会が増えそうな自然の贈り物。ひとつの実、一枚の葉っぱから、想像をひろげて楽しむことができるといいなぁと思います。
今回は他にも、みんなの創作意欲が高まりそうなアートな作品を用意していました。大型絵本で楽しんだ「にじいろのしまうま」は、やなせたかし作品。作者を告げると「アンパンマンの!私大好き!」といった女の子がいました。それをきっかけに、アンパンマンにでてくる動物たちに似ていると、登場人物(動物)の検証がはじまった班があり、おもしろかったです。
読みきかせ教室 年中・年長担当
二宮美奈