2022年3月4日

（2/25、3/2、3活動記録より）

真冬の寒さがゆるみました。梅や菜の花にも急に目が向くようになります。勝愛ホールには、子どもたち力作のおひなさまがずらり。今年も春がくるなぁと実感します。

紙芝居「おひなさまをクリーニング」の主役は、きつねのクリーニングやさん夫婦。その丁寧な仕事ぶりを噂に聞きたずねてきたのは、なんとお内裏様のご一行。クリーニングだけでなく、やまねこのおばあさんの手も借りて、着物の虫食いやほころびまで直してあげたふたりは、ひなまつりの当日、不思議で嬉しい結末に出会うこととなります。

お内裏様の描写やことばがとても雅で、読んでいてもゆったりした気持ちになりました。クリーニングやさんのお人柄も素敵です。脚本は少し難しいかもしれないと思いながらでしたが、みんなシーンと集中して見入っていました。読みきかせでの経験を重ね、就学、進級を目前に控えたこの時期の子どもたちだからこそ、少し背伸びしながら味わうおはなしも、じゅうぶん受け入れられるのだと思います。

今年度読みきかせ教室、最終日が近づいてきました。みんな元気で、フィナーレを、あたたかい春を、迎えたいと思っています。

読みきかせ教室　年中・年長担当

二宮美奈