読みきかせだより(年中・年長) 12
2021年12月1日
(11/24、25、26活動記録より)
季節が駆け足で過ぎていきます。紅葉や銀杏のあざやかな秋色も、そろそろ見納めでしょうか。
きれいな黄色の葉が表紙に1枚、絵本「もりのてぶくろ」はとても美しい絵本です。森の動物たちがその葉に手をあわせていくのですが、どの動物たちも、毛並みの一本一本まで丁寧に描かれていて、、その質感まで感じられます。葉っぱのこすれる音、ひんやりとした空気感、五感が自然に反応します。シンプルながら、いろいろな想像がひろがる秋の一作です。
絵本「もりのかくれんぼう」も、金色の秋の森の描写が本当に素晴らしくてうっとりします。動物たちが、その森に溶け込むようにしてかくれんぼするのですが、こどもたちは目をキラキラさせて、一匹一匹、探してくれました。ついつい立って、絵本のそばで探したくなるところですが、そうすると、きちんと座っている人は当然見づらくなってしまいますから、ほとんどの子がじっと自分の場所を動かず見てくれました。みんながルールを守るとみんなが見やすいんだということも、感じてほしいです。
ワークも、このおはなしと連動させて、森の中にかくれている動物を探して色を塗る、というものを用意していました。絵本に触発されたのでしょう、周りの木々を、黄色で美しく塗りあげた子がいました。
読みきかせ教室 年中・年長担当
二宮美奈