読みきかせだより(年中・年長) 20
2021年2月19日
(2/10、12、18活動記録より)
時節柄、お店では、チョコレートがひときわ華やかに飾られていた2月。その言葉の響きだけで、食感や香りが思い浮かび、なんとはなしに幸せな気持ちになるのは、私だけではないはずです。
今回は、チョコレートが引き起こした事件をふたつ。まず絵本「こねこのチョコレート」は、弟の誕生日プレゼントにと子猫の形のチョコレートを買った優しいお姉ちゃんジェニーの物語。途中、まさかの展開になりますが、子どもたちは、ジェニーがそうしてしまう気持ちがよくわかったようで、「あぁ~~」と声をあげたり、顔を覆ったり、ヒヤヒヤしながら見守ってくれました。最後は、本物の猫ちゃんとあたたかい家族に救われるジェニー。みんなも心からほっとしたようでした。絵も、タッチや色づかいなど、とてもおしゃれで、そのまま飾っておきたくもなるような一冊です。
紙芝居「チョコレートカステラだいじげん」は、初版が1975年。登場するチョコレートカステラや、電話、働く車の数々が、令和の今だからこそなのか、とても新鮮です。ストーリーも、ユーモアも、古さを感じません。さすがのかこさとし作品だと改めて感服しました。
読みきかせ教室 年中・年長担当
二宮美奈