読みきかせだより(年中・年長) 19
2021年2月10日
立春を過ぎ暦の上では春。とはいえ、2月はまだ上旬。もう少し、冬の備えが必要です。
絵本「おおさむこさむ」。タイトルを見るなり、年長さんが「歌える!」と、歌声を響かせてくれました。しかし、おはなしの中味は、その歌とは少し違っています。おばあちゃんにつくってもらった素敵なマントをきて雪山に出かけたきつねのきっこたち。かわいい雪だるまがあらわれて、一緒に遊び始めますが、実は、この雪だるまは、おばあちゃんが言っていた、こわーい雪ぼうずだったのです。途中、とてもスリリングな展開になり、みんなも息をのんで見守りました。思わず顔を覆う子も。最後はみんなでほっとできましたが、おはなしを通して心がたくさん動いたようでした。
冬でも外で遊ぶのは楽しいけれど、自然に対する畏怖の念を、常に抱いておくことも大切、そんなことを感じるおはなしでもあります。
紙芝居「おばけのゆきがっせん」は、たくさんのおばけがでてきますが、最後は仲良くなって、とても楽しい展開になります。みんながいろいろな妖怪を知っていて、口々に教えてくれることにも驚きました。怖いけど興味津々、おばけばなしは、いつの時代も大人気です。
読みきかせ教室 年中・年長担当
二宮美奈