読みきかせだより(年中・年長) 102
2019年11月15日
(11/6、7、8活動記録より)
11月にはいり、朝晩の気温がぐっと下がりました。秋が駆け足で深まっていきます。
日本の晩秋を象徴する果物といえば、柿。昔話、創作話、ことば遊びと、柿がでてくるおはなしも、たくさんあります。
紙芝居「かにむかし」は、日本の昔話の中でも知名度はかなり高いと思います。こどもたちも読み進んでいくにつれて、「これしっとる!」「さるかにがっせんだ!」など、声が出始めました。また、この紙芝居では、最後にさるにとどめをさすのは、うすですが、「牛のふんは?」と言ってきた子がいました。昔話は、様々な人が語り継いできたことで、その表され方が、多少違うことがよくあります。子どもたちもそういうことに気づき、いずれは、いろいろな作品を読み比べてみよう!といった楽しみ方にもつながっていったらいいなぁと思います。あらすじは、既に知っている子が多かったのですが、そんなことを感じさせないくらい、みんなシーンとして、見入っていました。昔話の持つ力を、改めて感じるひとときでした。日本のもの、外国のもの、長く語り継がれている作品を、今後も、誠実に伝えていきたいと思いました。
読みきかせ教室 年中・年長担当
二宮美奈 大野裕香