読みきかせだより(年中・年長) 94
2019年6月19日
(6/12、13、14活動記録より)
かえるにほたる、かたつむり。この季節ならではの小さな生きものたちに、こどもたちはどのくらい触れているでしょうか。絵本「いけのおと」は、初夏の池を舞台に様々な生きものたちの暮らしが、その‘音’を軸に描かれています。「げえこ、げえこ・・」というかえるの声、「ざ―――」雨の音。「ぶんぶんぶんぶん・・・」雨上がりの池のほとりに集まる虫たちの羽音、イナゴが草を食む「パリパリパリパリ・・・」、カワセミが魚を捕らえる「バサッ」等。2回目は、音だけをみんなで一緒に読みました。自分なりに‘音’を加えて表現してくれる子もいて、それこそ、みずみずしい群読になりました。
この「いけのおと」にちなみ、今週はワークもてづくりで用意しました。題して「池の音を絵で描こう」。点線で描いてある波紋をなぞります。思い切って描ける子、なかなか時間がかかる子、鉛筆の扱い方には、まだ差があります。波紋の中にはかえる君やお魚さん、脇には、紫陽花の花を描いていましたが、それらにも、みんな思い思いに色をつけてくれて、6月ならではの素敵な作品がたくさんうまれました。雨が、少し待ち遠しくなるような、そんな時間でした。
読みきかせ教室 年中・年長担当
二宮美奈 大野裕香