読みきかせだより(年中・年長) 93
2019年6月12日
(6/5、6、7活動記録より)
6月にはいりました。こどもたちのさわやかな装いにも、季節の移ろいを感じます。今月は、歯科検診に内科検診と、幼稚園にお医者様をお迎えしての健康チェックが行われる月でもあります。絵本「わにさんどきっはいしゃさんどきっ」は、しぶしぶ歯医者に行くワニさんと、しぶしぶワニさんを診る歯医者さんの心の内が表される絵本。患者と医者、立場は違えど同じことを思っているということが、短い同じ言葉の繰り返しで、伝わってきます。一度私が読んだ後は、「私がワニさん役、みんなが歯医者さん役で、一緒に読もうよ!」と促しました。「どきっ」→「どきっ」、「どうしよう」→「どうしよう」、「こわいなぁ」→「こわいなぁ」・・・最初は戸惑い気味だった年中さんも、次第にそのおもしろさが分かってきて、声も大きくなってきました。年長さんは、すぐに表情たっぷり、息ぴったり。嬉しい声のシャワー、こえ浴が、お部屋にあふれました。
お帰り前に読んだ絵本「おとうさんやま」は、こどものとも年中向きの新作。寝転がったお父さんの体を山に見立て、小さく描かれた姉弟が、足先から頭の先へ、おとうさんやまの頂上目指して、登っていきます。「パパでやってみる!」と言った子がいましたが、素敵なふれあいのひとときへとつながればいいなぁと思います。
読みきかせ教室 年中・年長担当
二宮美奈 大野裕香