読みきかせだより(年中・年長) 83
2018年7月11日
(7/4、5、6活動記録より)
2018年も後半にはいりました。梅雨前線の影響で雨の多い一週間、週末は想像をはるかに超える災害へとつながり、胸が痛みました。こどもたちのご家族ご親族、皆さんご無事でありますようにと願っています。
さて、今回のプログラムは、夏のワクワクを先取りするようなラインナップでした。絵本「なつをみつけたよ」は、タイトル通り、身近な夏を見つける絵本。美しい絵で表されるのは、数々の夏の風物詩。朝顔、浴衣、蝉しぐれ・・・そうめんやかき氷は、思わず手を伸ばしてしまうほどおいしそうですし、風鈴の音、蚊取り線香の匂い、手持ち花火のささやかな熱さ等、いろいろな夏が、内側からよみがえってきます。季節は、五感で覚えていくものなんだと思います。こどものとも年少版の新作です。
もう一冊、ちいさなかがくのともの新作も、みんなを魅了しました。絵本「かぶとむしがにげた!」。作者のたしろちさとさんは、この作品をつくりはじめて10年以上、かぶとむしと夏を過ごしたそうです。そんな中で遭遇した「かぶのしん」の脱走劇。状況描写も心情描写もとてもリアルで、こどもたちみんなが、主役の男の子と同化して、かぶのしんの行方を、ハラハラ見守りました。読後「もう1回みたい!」と、何人ものこどもたちが、再度自分でページをめくりにきました。
読みきかせ教室 年中・年長担当
二宮美奈 大野裕香