読みきかせだより(年中・年長) 79
2018年5月30日
(5/23、24、25活動記録より)
この時期、日当たりのよい勝愛の保育室には、ちゅんちゅんと、かわいいお客さんがやってきます。絵本「こすずめのぼうけん」は、飛び方を覚えたばかりのこすずめが、はじめて外の世界に飛び出し、様々な鳥たちとのほろ苦いやりとりを経て、お母さんの元へ帰ってくるというもの。考えてみると、幼稚園という社会で、思うようにならないことにもたくさん出会い、なんとか頑張って乗り越えているこどもたちとの姿と重なります。みんなしーんとして見入っていました。鳥たちの様子が、美しく忠実にあらわされた絵も、とても魅力的です。
紙芝居「ふくろうのそめものやさん」にも、鳥たちがたくさん出てきます。昔話なので、なじみのない言葉や言い回しも使われているのですが、前後の流れで、みんなおおらかに理解しているようでした。
なじみのない言い回しと言えば、お帰りの前に読んだ絵本「かあかあもうもう」には「おちゃのこさいさい」という言葉が何度か出てきます。よくわからないながら、そのリズムがすっかり気に入った子がいました。こんな風に、読みきかせをきっかけに、日本語のおもしろさにも出会ってくれると嬉しいです。
読みきかせ教室 年中・年長担当
二宮美奈 大野裕香